データベース構築
KF_Monitor
サンプリングレートの異なる多種の数値・画像データを一元的に表示
概要
リアルタイムモニタリング機能(KF_Monitor)は、当社の数多くの開発実績から辿り着いた実用的で効果的な機能です。本機能は、サンプリングレートの異なる多種の数値データ、画像データ等を一元的に扱い、リアルタイムモニタリングと同時にデータを収録します。モニタリング画面はWebで構成され、これらのデータをWeb上でリアルタイムに表示し、または時系列解析を行い、同一時間軸で総合的に表示します。画像表示は、各種の静止画、動画を自動的に切り替えて表示します。平面図情報は地図上に観測点情報の登録・確認、更に観測情報の平面分布などを3Dで表示します。収録されたデータは、ビッグデータとして総合的に管理し、任意の時刻のデータを再生します。本システムは、当社のリアルタイムモニタリングの基本システムです。
特徴
1. リアルタイム総合表示
・総合監視画面では、種類の異なるデータ、画像を同時に表示します。
・表示するデータの変更、表示方法を変更する等のメニューを持ちます。
・収録した過去データについて、年月日時分を指定する事で各データの同期をとって、画面上に再生します。
2. データ収録
・各種センサーとデータロガーで収録したデータは、データロガーよりサーバへUDP、またはWebソケットにてリアルタイムに伝送します。
・サーバではデータロガーより再度FTPにより正確にデータを自動的に回収します。
・画像データは、写真は1枚毎、ストリーミングはブロック単位に管理します。
3. テレメータ監視
・各種監視機能:センサー監視、ロガー監視、ネットワーク監視、収録データ監視、観測現場の温度・湿度監視、ログ監視
・自動復旧機能:データロガー、ルーターなど、現場でAC/DC電源使用機器の全て機器について、自動的に、又は強制的に再起動させます。
・確認通知機能:機器の状態をリモートで確認・復旧、異常/復旧等をメールにて連絡先(携帯、スマホなど)へ必要に応じて自動通知します。
実際の使用例
・地震観測 : 5例(山崎断層帯、岩手宮城、柏﨑、苫小牧、鳥取)
・その他 : GPS連続観測、地下備蓄気密試験、土砂ダムの状況表示 他
仕様
【観測点】
各種センサーからの効率的なデータ収集と監視を行うために、独自に専用ロガーを開発しています。他の市販ロガーと組み合わせることで、目的に応じた最適なデータ収集方法が選択出来ます。使用する電力は可能な限りソーラーパネルとバッテリーを組み合わせ、現場で電源の確保を行います。データ伝送では、長距離ZigBee、Wi-Fi、WiMAX、3G、4G等を目的に応じて使い分け、データ伝送の安定化と通信コストの最少化を行います。
【観測本部】
テレメータ監視パソコン、データ収録サーバ、リアルタイムモニタリング・データ解析サーバで構成されています。サーバはVMware、Hyper-Vなどの仮想化でシステムのコンパクト化を行っています。目的に応じて、LinuxとWindowsを使い分け、システムの安定性と可用性、改良のしやすさを考慮しています。ビッグデータの構造は、各種属性の異なるデータを一元的に管理するため、独自のデータ管理システムを開発しました。